営業×マーケの壁を崩す!仮説プレイリスト7つの実践法

営業×マーケの壁を崩す!仮説プレイリスト7つの実践法

堀本大然

2025/8/8

なぜ今、営業とマーケティングの壁崩しが必要なのか

営業部門とマーケティング部門の連携不足。

この問題は多くの企業で長年にわたって存在し続けてきました。両部門が別々の目標を持ち、異なるKPIで評価され、コミュニケーションも限られている状況は、企業全体の成長を妨げる大きな壁となっています。

営業とマーケティング部門の分断を表す概念図

この壁を崩すことができれば、リード獲得からクロージングまでの一貫したカスタマージャーニーを実現できます。そして、それを可能にする強力なツールが「仮説プレイリスト」なのです。

営業×マーケの連携不足は、単なる部門間の対立ではなく、顧客体験の分断につながる構造的な問題です。これを解決するには、両部門が共通の言語と目標を持ち、データに基づいた意思決定ができる仕組みが必要なのです。


仮説プレイリストとは何か?その本質と効果

仮説プレイリストとは何でしょうか?

簡単に言えば、顧客の行動や反応に基づいて次のアクションを事前に設計し、順序立てて実行するための戦略的なシナリオ集です。マーケティングと営業の両方の知見を融合させ、顧客の状況に応じた最適なアプローチを「プレイリスト」のように準備しておくのです。

仮説プレイリストの構造を示す図表

例えば、あるリードが特定の資料をダウンロードした場合、次に送るべきコンテンツや、電話すべきタイミング、提案すべき解決策などを事前に設計しておくのです。これにより、マーケティングが獲得したリードを営業がスムーズに引き継ぎ、一貫した顧客体験を提供できます。

私たちEmpowerXでは、300社以上の支援実績から、この仮説プレイリストが営業効率を平均1.7倍向上させる効果を確認しています。特に、インサイドセールスとフィールドセールスの連携が重要な企業では、その効果はさらに顕著です。

なぜこれほど効果があるのか?それは、仮説プレイリストが「データに基づく予測」と「人間の創造性」を組み合わせた最強のアプローチだからです。


仮説プレイリスト成功の3つの前提条件

仮説プレイリストを導入する前に、必ず押さえておくべき前提条件があります。

まず第一に、営業とマーケティングの両部門が共通のゴールを持つことです。売上や顧客獲得数など、最終的な成果指標を共有し、部門間の壁を越えた協力体制を構築しましょう。

第二に、顧客データの一元管理と共有の仕組みが不可欠です。マーケティングが獲得したリード情報や行動履歴を営業が即座に参照できる環境がなければ、仮説プレイリストの効果は半減してしまいます。

営業とマーケティングの連携を強化するデータ共有システム

第三に、継続的な検証と改善のサイクルを回す文化が必要です。仮説プレイリストは一度作って終わりではなく、実際の結果に基づいて常に更新し続けることで効果を発揮します。

これらの前提条件が整っていない企業では、まずここから整備していくことをお勧めします。土台なくして、高層ビルは建ちません。

あなたの会社では、これらの条件はどれくらい整っていますか?


仮説プレイリスト7つの実践法

では、具体的に仮説プレイリストをどう実践すればよいのでしょうか。

ここからは、私たちが300社以上の支援で培った7つの実践法をご紹介します。これらのステップを順に実行することで、あなたの会社でも営業とマーケティングの壁を崩すことができるでしょう。

1. 顧客行動データの徹底分析

まずは既存のデータを徹底的に分析し、顧客の行動パターンを把握します。どのコンテンツに反応したリードが成約に至りやすいのか、どのタイミングでのアプローチが効果的なのかなど、過去のデータから傾向を見つけ出しましょう。

この分析には、GA4とBigQueryを組み合わせたデータ分析が効果的です。マーケティングと営業の両方のデータを統合して分析することで、部門を超えた洞察を得ることができます。

2. ペルソナごとの仮説設計

次に、ターゲットとなるペルソナごとに仮説を設計します。BtoB企業の場合、業界や企業規模だけでなく、購買決定に影響を与える担当者の役職や課題感なども考慮したペルソナ設計が重要です。

各ペルソナに対して「どのような課題を持っているか」「どのような情報を求めているか」「どのようなアプローチに反応するか」といった仮説を立てていきます。

3. 顧客旅程に沿ったコンテンツマッピング

顧客の購買プロセスの各段階に合わせて、最適なコンテンツを設計します。認知段階では業界トレンドや課題解決のヒント、検討段階では比較資料や事例集、決定段階では具体的な導入メリットや投資対効果の試算など、段階に応じたコンテンツを用意しましょう。

顧客旅程に沿ったコンテンツマッピングの例

4. トリガーイベントの設定

顧客の特定の行動をトリガーとして、次のアクションを自動的に起動する仕組みを設計します。例えば「価格表をダウンロードした」というイベントが発生したら、3日以内に営業担当から電話でアプローチするといったルールを設定します。

このトリガーイベントの設定により、マーケティングから営業へのリード引き継ぎがスムーズになり、顧客にとっても一貫した体験を提供できます。

5. スコアリングモデルの構築

すべてのリードに同じように対応するのではなく、成約可能性の高いリードを優先的に扱うためのスコアリングモデルを構築します。行動スコア(サイト訪問頻度やコンテンツ閲覧状況など)と属性スコア(業種や規模、役職など)を組み合わせて総合評価を行います。

このスコアリングにより、営業リソースの最適配分が可能になり、効率的なアプローチが実現します。

6. A/Bテストの実施

複数の仮説を同時に検証するA/Bテストを積極的に実施します。例えば、同じセグメントのリードに対して異なるメールの文面や、異なるタイミングでのアプローチを試し、どちらが効果的かを検証します。

このA/Bテストの結果を基に、仮説プレイリストを継続的に改善していくことが重要です。

7. 定期的な振り返りと改善

最後に、営業とマーケティングが合同で定期的な振り返りを行い、仮説プレイリストの効果検証と改善を行います。月次や四半期ごとに、設定した仮説が正しかったかどうか、どのプレイリストが効果的だったかを検証し、次のアクションにつなげます。

この振り返りの場こそ、営業とマーケティングの壁を崩す最も重要な機会です。データに基づいた対話を通じて、相互理解と信頼関係を構築していきましょう。


仮説プレイリスト導入の成功事例

実際に仮説プレイリストを導入して成功した企業の事例をご紹介します。

あるSaaS企業では、マーケティングが獲得したリードの多くが営業につながらず、成約率も低迷していました。そこで仮説プレイリストを導入し、顧客の行動に応じた最適なアプローチを設計しました。

具体的には、製品デモの申し込みをしたリードには24時間以内に営業から連絡し、資料ダウンロードだけのリードには自動メールでのナーチャリングを行うなど、行動に応じたシナリオを用意したのです。

その結果、リードから商談への転換率が1.5倍に向上し、成約率も30%アップしました。さらに、営業とマーケティングの連携が強化され、「リードの質が悪い」「営業のフォローが遅い」といった相互批判も減少したのです。

このように、仮説プレイリストは単なる業務効率化ツールではなく、組織文化を変革する力を持っています。


まとめ:明日から始める仮説プレイリスト

営業とマーケティングの壁を崩すための仮説プレイリスト。その実践法をご紹介してきました。

最後に、明日から始められるアクションをまとめます。まずは小さく始め、成功体験を積み重ねていくことが重要です。

1. 営業とマーケティングの合同ミーティングを開催し、共通のゴールを設定する

2. 既存データから最も成約につながりやすいリードの特徴を分析する

3. 最も重要なペルソナに対する簡易的な仮説プレイリストを作成する

4. 小規模なA/Bテストで仮説を検証する

5. 結果を基に改善し、対象を徐々に拡大していく

仮説プレイリストの導入は、一朝一夕で完成するものではありません。しかし、一歩ずつ着実に進めることで、営業とマーケティングの壁を崩し、顧客中心の組織へと変革することができるのです。

あなたの組織でも、ぜひ明日から仮説プレイリストの実践を始めてみてください。その変化に、きっと驚かれることでしょう。

より詳細なサポートが必要な場合は、300社以上の支援実績を持つ私たちEmpowerXにぜひご相談ください。インサイドセールスとフィールドセールスの両方をカバーする包括的な支援で、あなたの組織の営業力強化をサポートします。

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この記事を書いた人

堀本大然

新卒では、「SaaS × BPaaS」を提供するベンチャー企業に入社し、to C向けマーケティングや経営企画部向けプロダクトのCS業務に従事。EmpowerXではセールスイネーブルメントSaaSのISを経験し、現在はHRサービスのFS業務および社内マーケティングに従事。

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