アカウントプランの作り方5ステップ|テンプレートの項目と、営業で使える記入例

アカウントプランの作り方5ステップ|テンプレートの項目と、営業で使える記入例

2026/10/23

「大手企業への提案が、担当者ごとの動きになっていて、全体が見えない」 「アカウントプランを作るように言われたが、何を書けばよいのか分からない」

特定の顧客に継続して提案するときは、1回ごとの商談だけでなく、その顧客全体をどう攻めるかを決めておく必要があります。その計画をまとめたものが、アカウントプランです。

そこで今回は、アカウントプランの作り方を、5つのステップにまとめました。書く項目、記入例、見直しのコツを順に紹介します。ひとつでも参考になれば幸いです。

あわせてお読みください: エンタープライズインサイドセールス支援

5つのステップ

  1. 対象のアカウントと、目標を決める

  2. 関係者を書き出す

  3. 顧客の課題と、自社の提案を整理する

  4. 行動計画に落とし込む

  5. 定期的に見直す


アカウントプランとは

アカウントプランとは、特定の顧客(アカウント)ごとに、目標、関係者、課題と提案、行動計画をまとめた計画書です。アカウント戦略と呼ぶこともあります。

案件ごとの計画ではなく、顧客単位の計画である点が特徴です。1つの部署への提案が終わっても、同じ顧客の別の部署に広げられないかを、考える土台になります。

呼び方や項目は、会社によって異なります。社内で使うときは、「何を決めるための計画書か」を言葉で決めておくと、混乱しません。

1. 対象のアカウントと、目標を決める

やること: どの顧客に作るかと、いつまでに何を目指すかを決めます。

理由: すべての顧客に作ると、手が回らなくなります。対象と目標が決まっていないと、計画の中身も決まりません。

見本(目標の書き方):

  • 来期までに、◯◯事業部での採用を決める

  • まず、今期中に、決裁者との商談を2回行う

コツ:

  • 対象は、取引の見込みや、事業への関わりの深さで、絞る

  • 目標は、期限のある、確認できる言葉で書く

2. 関係者を書き出す

やること: その顧客の中で、検討に関わる人を、部署と役割ごとに書き出します。

理由: 大手企業では、決める人、推進する人、影響を与える人が、別々にいることが多くなります。誰とつながっていて、誰とつながっていないかが、見えなくなります。

見本(書く項目):

  • 部署、氏名、役職

  • 役割(決裁者、推進者、影響者など)

  • 関係の強さ(強い、普通、弱い)

  • メモ(最後に連絡した時期、気づいたこと)

コツ:

  • 決裁者だけでなく、推進する人も書く

  • 関係の弱い相手は、そのまま空欄にせず、「まだ会えていない」と書く

  • 担当者が変わったら、すぐに更新する

3. 顧客の課題と、自社の提案を整理する

やること: 顧客が話した課題と、自社が考える課題を、分けて書きます。そのうえで、提案の方向を決めます。

理由: 顧客の言葉と、自社の推測が混ざると、提案が、思い込みで進みます。分けて書くことで、確かめるべき点が分かります。

見本:

  • 顧客が話した課題: 「新規事業の営業を任せられる人がいない」

  • 自社が考える課題: 営業の経験者が不足している

  • 提案の方向: 検証の段階から、外部で営業を実行する提案

コツ:

  • 顧客の言葉は、そのまま書く

  • 推測は、「推測」と分かるように書く

  • 提案は、1つの課題に1つの方向を書く

4. 行動計画に落とし込む

やること: 誰が、いつまでに、何をするかを、1行ずつ書きます。

理由: 計画が、「決裁者と会う」などの大まかな言葉のままだと、動けません。行動の単位まで分けて初めて、進み具合を確認できます。

見本(行動計画の例):

  • 決裁者へ、事例を送って面談を依頼する(営業担当、今月末)

  • 推進者と、課題の優先順位を整理する(営業担当、来月上旬)

  • 提案資料を作成する(営業担当と企画、来月中旬)

コツ:

  • 1つの行動は、1人が担当できる大きさにする

  • 状況(未着手、進行中、完了)を、毎回更新する

  • 完了した割合を、数字で見ると、進み具合が分かる

5. 定期的に見直す

やること: 月に1回など、決まった時期に、全体を見直します。

理由: 担当者の異動や、顧客の方針の変更で、計画はすぐに古くなります。つくって終わりにすると、使われなくなります。

見直す点:

  • 関係者の表に、変化はあったか

  • 課題の整理に、新しく分かったことはあるか

  • 行動計画は、期限に間に合っているか

コツ:

  • 見直しは、営業の定例会議の中に入れて、時間を確保する

  • 前回からの変化を、メモに残す


テンプレートの項目

アカウントプランに書く項目を、一覧にまとめます。エクセルやスプレッドシートで、顧客ごとにシートを分けて、使えます。

項目

内容の例

基本情報

顧客名、業種、規模、自社の担当者

目標

いつまでに、何を目指すか

関係者

部署、氏名、役職、役割、関係の強さ

課題と提案

顧客が話した課題、自社が考える課題、提案の方向

行動計画

行動、担当、期限、状況

見直しのメモ

前回からの変化、次に確認すること

無料配布_アカウントプランテンプレート


大手企業へのアカウントプランを、外部と進める場合

大手企業を相手にすると、関係者が多く、アカウントプランを運用する人手と時間が必要になります。

EmpowerXでは、大手企業向けのインサイドセールス支援を行っています。詳しくは、エンタープライズインサイドセールス支援をご覧ください。

新規事業の顧客検証から進める場合は、新規事業のPoCで、顧客の反応を確かめる方法5ステップも、あわせてご覧ください。


よくある質問

Q. アカウントプランとは、何ですか? A. 特定の顧客ごとに、目標、関係者、課題と提案、行動計画をまとめた計画書です。アカウント戦略と呼ぶこともあります。

Q. アカウントプランは、すべての顧客に作る必要がありますか? A. 必要ありません。取引の見込みや、事業への関わりの深さで対象を絞り、優先する顧客に作ります。

Q. アカウントプランは、どのくらいの頻度で見直せばよいですか? A. 決まった基準はありません。月に1回など、定例に組み込める頻度で見直し、担当者の異動や方針の変更があったときは、すぐに更新します。


最後に

アカウントプランは、目標を決め、関係者を書き出し、課題と提案を整理して、行動計画に落とし込むことで、顧客全体を見渡せるようになります。まずは、優先したい顧客を1社選び、目標を1文で書き出してみてください。大手企業への提案が、前に進むよう、応援しています。

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